リノベーションは古い建物の良さを活かした改修という意味で使われている言葉です。
そのため、本来の用途や機能を変更することで、その建物の価値を高めることがリノベーションの目的となるでしょう。

全てを解体する「建て替え」と似ているように思えますが、一体どう違うのでしょうか。
そこでここからは、リノベーションと建て替えについてそれぞれの特徴とメリットとデメリットを解説していきます。

まずは、リノベーションについてです。
リノベーションの最大のメリットは、何と言っても建物の良さを活かしながら新築時以上に性能を向上させられる点でしょう。
また、古い建物ならではの情緒を残すことで、新たな空間を創り上げます。
その建物ならではの魅力を活かしつつ「新しい付加価値」を生み出せることがリノベーションの特徴だと言えるでしょう。

100年以上前からある建物が、リノベーションによってレトロで味わいのある雰囲気を残しながら機能的に生まれ変わり、ヴィンテージやアンティークと呼ばれ、人気になっているのがその例です。

次に建て替えについてです。
建て替えとは、土台や壁といった使える部分を含めた全てを解体・撤去し、新たに住居を建築することです。
これは、リノベーションのように思い出を残したり以前の雰囲気を活かしたりはできません。
そのため、全く新しい形に生まれ変わるのです。

建て替えのメリットは、その「新しさ」です。
最先端の機能を享受でき、外観から内装まで自分の好みに合わせられます。
そのため、以前の住居での経験を活かせば、より住みやすい間取りにしたり、欲しかった設備を追加したりできるでしょう。

しかし、全てを新しくするため、当然リノベーションよりも費用が高くなってしまいます。
また、一時的ではありますが自宅に住めなくなる可能性が高いため、仮住まいの準備も必要になってくるでしょう。

こうしたデメリットを含めても、全てを新しくしたい場合は建て替えをオススメします。
しかし、「思い出を残したい」「費用をなるべく抑えたい」という場合は、リノベーションが最適でしょう。

リノベーションと建て替えの分岐点はどうやって判断したらよいのでしょうか。
人によって検討するきっかけは異なるため、全てのケースに当てはまるということではありませんが、ひとつの判断材料としての考えをご紹介していきます。
 

＊リノベーションを選ぶケース

・リノベーション費用が2000万円以内の場合
・減築(建物の使わない部分を取り壊すこと)をしても良い場合
・建物の構造が頑丈、または建物に資産価値がある場合
 

＊建て替えを選ぶケース

・築年数がかなり古く、構造が不安な場合
・地盤に不安がある場合
・2500万円以上の費用がかかる場合
・将来的に家族が住み継ぐ可能性が高い場合

以上が主な判断の基準となる考えです。
しかし、上記はあくまでもひとつの判断材料であるため、リノベーションや建て替えの規模や要望によっては、最終的な判断が変わる可能性もあるでしょう。
もしリノベーションするか迷っている場合や不安のある場合は、専門家の判断を参考にする方法もあるため、その際は気軽にご相談ください。

今回はリノベーションと建て替えの違いについてご紹介しました。
リノベーションは費用を建て替えよりも安く抑えられ、建物そのものの魅力を残したまま機能性を向上させられます。
もし、リノベーションをするか悩んでいる方で、お悩みや不安な点がございましたら、オノコムリビングワークスまで気軽にご連絡ください。

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